HiCustomer株式会社

事業成長には異質分子も積極的に取り入れる。不足しているピースを補う組織論

会社紹介

急成長市場であるB2B SaaS事業者の成功を通じて顧客ロイヤリティと売上・利益の最大化に貢献する、をモットーに掲げ国内初のカスタマーサクセスの管理ツール「HiCustomer」を開発する。「HiCustomer」は2018年12月のサービスリリース以来、成長中スタートアップから東証一部上場企業まで幅広くSaaS企業への導入が進んでいる。

業種

ITサービス

社員数

〜50名

国内初のSaaS企業向けカスタマーサクセス管理プラットフォームを提供するHiCustomer株式会社。 今回はHiCustomer株式会社の代表取締役の鈴木さん(写真右)に採用についてのお考えやback checkの活用方法を、back checkを受けHiCustomer株式会社に入社した白石さん(写真左)にリファレンスチェックを受けた感想をお伺いしました。

織に化学反応を起こせる異質な要素を入れて事業を大きく推進させたい

まずは採用で大切にしていることを教えてください。

鈴木様:大前提として私たちはスタートアップですので、戦略的に戦力を集中して局地戦に勝っていくべきであるという考えを持っています。その場合、同質性の高い組織の方が目的を達成できると考えています。一方で、生物学的な「遺伝子の水平伝播」*1という考えに従うと、自分たちの組織と違うカルチャーからの人の流入も大切だと思っています。その両軸を踏まえ、同質な部分・異質な部分を見抜いていくことを大切にしています。

遺伝子の水平伝播*1…生物学の考え方のひとつで、進化に影響を与えていると考えられている。母細胞から娘細胞への遺伝ではなく、個体間や他生物間においておこる遺伝子の取り込みのこと

どういった背景でそのような考え方をされているのですか?また、具体的には候補者のどこに着目するのでしょうか?

鈴木様:現在弊社は従業員数が10名ちょっとと少数精鋭のチームのため、1人が全体に与えるインパクトが大きいことが背景です。例えば、大企業出身者がジョインすると、その方が従来チームになかった要素をもたらしてくれて、そのことによって事業全体が大きく推進します。
同質を求めるのは仕事に対する価値観、考え方です。抽象的に言ってしまうと、「良いな」と思える審美眼が近しいことを理想としています。
異質であってほしい、変化をもたらしてほしいこととしては、具体的な業務の進め方です。業務フローや、数字に対する考え方、仕事の進め方など、より「業務」という行動につながる部分では異質なものを取り入れていきたいと考えています。
また、性格や発言の切れ味なども異なる人が入ってきていただけると良いと考えています。
大切にする価値観、考え方は同一の集団ですが、行動が異なる人がいると、そのインパクトとレベルの高さで事業全体を推進できると思っています。
例えば、はっきりと意見を言わないような集団にバシッと意見を言える方が入ると反発が起こりますよね?その反発をプラスの方向に変えていくために、パズルのように考えながら組織を組み立てようとしています。

お伺いした印象ではかなり実現が難しそうですが、これまでの採用においてはその同質・異質をどのように判断されていたのですか?

鈴木様:特異な事業を行っていることから、嬉しいことにある程度弊社にご興味を持っていただいている方が多く面接に来られる印象でした。実は私自身が面接の経験が少ないこともあり、ビジョンマッチは判断できるのですが、スキルを見抜くのは正直難しいと感じていました。
そこで、様々な視点で多角的に候補者を判断したいと思い、メンバーにも面接をお願いして複数の視点から候補者を見るようにしていました。
その結果、経営視点だけでは見抜けない発見があり、一緒に働いたことのある人から詳細を聞けるリファレンスチェックが必要ではないか、という結論に達しました。

業が採用に真剣に向き合っていると感じたからこそ候補者として価値のある情報を提供したい

ではリファレンスチェックを実施いただいた率直なご感想をお伺いできますか?

鈴木様:当初の目的としてはネガティブポイントを見るために実施するつもりでしたが、実際にはポジティブな意見を多く見れるツールであることに驚きました。複数人から、しかもかなりのボリュームで候補者についてのご意見が記載されていて、1回分の面接以上のボリュームがあるようにも感じました。
確かにネガティブなコメントが書かれることもあるのですが、どのような仕事が向いていないのか、ストレスになりそうなことは、など一緒に働く上でのリスクを事前に検知できる有益な情報であると捉えています。
また導入時には、何を聞いたら良いのかがわからないという不安もありましたが、システムに複数の質問がプリセットされており、さらにCSサポートで質問を作成いただき、大変スムーズに利用開始ができたと感じています。

白石さんにお伺いいたします。リファレンスチェックを依頼されたときの正直な感想を教えてください。

白石様:弊社に対して、採用に真剣に向き合ってくれている、という印象を抱きました。私を知ろうとしてくださっている、と感じたためです。リファレンスチェックというものを行った経験はないのですが、もともとその必要性や有用性は一定理解していました。
弊社の志望度は選考中から高かったのですが、たとえ志望度が高くなくとも、候補者に真剣に向き合ってくれる企業であるので、誠意を持って対応したいと自然に思えました。

推薦者に回答を依頼する際に気をつけたことや、困ったことはありますか?

白石様:推薦者を選定するのに時間を要しました。理由は、真剣に向き合っていただいている以上、自分も価値のある情報を渡したい、と考えたからです。仕事上での接点が少なく、距離が遠い方に依頼して、解像度が低い情報を渡すことはしたくないと思いました。
個人的な意見になりますが、在籍企業やキャリアによっては推薦者選定は難しくなるだろうな、と思います。例えば古き良き企業で、転職者が少ない環境で働いていた場合は、依頼する方を見つけることは大変だと想像します。
実は私もそのような体質の企業出身ですが、最終的に一緒に仕事をした経験がある方に回答を依頼することができましたので、価値のある情報が提供できたと思っております。

前に自分の悪い部分も含めて知ってもらっているからこその安心感

では、そのリファレンスが現在の業務上役立っていると思える部分はありますか?

白石様:内容は見れないのであくまで想像になってしまいますが、最初に鈴木も申し上げていた、仕事の仕方や、モチベーションが上がる部分、下がってしまう部分などは、近しい場所で仕事をしてきた方ですので書いていただけたのかな、と思っています。
リファレンスレポートがあったことで、心情的に楽になれるな、と強く感じています。事前に自分のことを、悪い部分も含めて知っていただいている、という安心感を感じます。おそらく周囲の皆さんに配慮いただいているのでは、と日々感謝しています。
転職の際には、企業側が抱いている候補者への期待値が存在しますが、その期待値と現実のギャップを埋めることができるツールだと感じています。

実際に取得したレポートはどのように活用されていますか?

鈴木様:その候補者に入社後お任せする仕事のパフォーマンスを出せるかどうかの判断と、その方のポテンシャルの確認のために選考で使っています。白石の場合ですと、面接での印象が確信に変わり、より好印象になりましたし、採用の決め手となりました。
また、入社者の人となりの共有のため、配属する周囲のメンバーにはレポートを共有するようにしています。得意業務、接し方の注意点などを事前に把握してもらうためです。
また、これは副産物的な効果だとは思いますが、リファレンスチェックがあることによって、現社員の働くモチベーション醸成にもつながると考えています。自分が転職する際にリファレンスチェックがあるかもしれない、という意識が、日々目の前の業務を真面目に取り組もうという意識の醸成につながるのではないかと思います。
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ファレンスチェックという存在によって緊張感が生まれ、企業の生産性向上につながる

最後に、リファレンスチェックという市場に感じる将来性についてご意見を伺えますでしょうか?

鈴木様:採用企業にとって、選考時に候補者理解が促進する点、またリファレンスチェックを実施しているということが社員の働く意識を醸成する点がメリットであると考えます。
逆に、デメリットとしては、言葉を選ばずに言うと、失敗してしまったキャリアからのキャリアの洗い替えができなくなる可能性が挙げられます。
ただメリットとデメリット双方踏まえても、リファレンスチェックがある、という良い意味での緊張感によって企業の生産性は上がると捉えています。
少し異なる視点から言うと、採用に起因しない、その方の保証書代わりのような形でリファレンスを蓄積していける世界観も面白いかな、と思っています。
面接で聞いた内容の補完材料になるので、その事実情報があることによって、よりスピーディーな判断に役立てられている実感があります。

白石様:依頼した私としては、細かい点ですが、よりスムーズに依頼できる形になっていると良いと思いました。例えば回答するボリュームがどの程度なのか、時間はどれくらいかかるのかがひと目でわかると依頼しやすかったと思います。
リファレンスチェック自体については、必要性や有用性もあると思っており、全体的には良い仕組みだと思っています。
ただ一方で、チャレンジを阻む可能性も膿んでいるという心配と、所属する組織での評価軸や価値観が強く反映されてしまうという懸念を持っています。この仕組み自体が有益だと思うからこそ、どんな環境の方でもリファレンスチェックの恩恵を受けられるような工夫ができればより活用は広がると感じました。

鈴木さん、白石さん、本日はありがとうございました!

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スタートアップから大手企業まで、多くの企業がback checkでリファレンスチェックを行っています。